「ゴースト血管」という名前は聞いたことがあっても、その怖さを感じてる人は少ないようです。その理由は、ゴースト血管に自覚症状が出にくいから。
自覚症状が無くても、一度失った毛細血管はなかなかもとへは戻せません。逆に、メンテナンスがよければ、いつまでも永く元気に使えるのは、建物と同じ？
毛細血管は、お肌の弾力をつくりだすコラーゲンの産生と密接な関係があるようですから、メンテナンスは早目に始めたほうがいいでしょう。
毛細血管と線維芽細胞の関係は？毛細血管を増やす方法は？
”ゴースト血管は40代から始まる”、いや30代からとの声も。
しかし、日常生活での簡単なメンテナンスを心がければ、ゴースト血管を増やさないですむことができるのです。
毛細毛管なんて、目に見えないほど細くて短いから、多少減っても体に影響ないと思うかもしれませんが、それが大きな間違い！
60～70代になると、若いときと比べて、4割もの毛細血管が減ってしまうという報告もあるようです。
血管の総延長は地球２周半、10万キロメートル以上！その大部分が毛細血管ですから、60～70代の毛細血管は、6万キロメートルぐらい？
毛細血管が４割も減るということは、体中の臓器へ送られるべき酸素や栄養素が、４割も全身の臓器に届けられていないことを意味します。
さらに、細胞で作られた二酸化炭素や老廃物が、そのまま体の中にたまっていくことに。これが、細胞の老化！
動脈と静脈をつなぐ毛細血管 弱まると・・・
毛細血管は、動脈と静脈をつなぐ血管のことです。
特殊カメラで撮影した毛細血管が、ヘアピンのように末端でループ状に弧を描く様子を見たことがある方も多いと思います。
ゴースト血管と呼ばれるのは、これがぼやけできたり、はっきり見えない状態のこと。
体の血液は、心臓のポンプによって動脈を通って全身へ送られ、毛細血管から静脈を通って再び心臓へ戻ります。
つまり、”無限ループ”のようなもの。もし、毛細血管が消えて血流が途切れれば、その臓器の機能は失われることに。
毛細血管が線維芽細胞のコラーゲン産生のカギ？
スキンケアで注目されている線維芽細胞ですが、毛細血管は、この線維芽細胞と密接な関係があるようです。
NHK・BSプレミアム「美肌も代謝も！毛細血管を増やすワザ」2020.7.16放送によれば、毛細血管のまわりには、肌の弾力を保つコラーゲンが作られているとのこと。
コラーゲンは、線維芽細胞にしか作れないはずですが・・・。
肌の弾力やハリ・ツヤなどが失われるのは、肌の三大美容成分（コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチン）が減少するからですが、この三大美容成分を作り出しているのが、皮膚の真皮層にある線維芽細胞。
どうやら、毛細血管が運んできた栄養を受け取って、線維芽細胞が元気になって、コラーゲンが産生されるというメカニズムのようです。
きれいな毛細血管の密度が高いほど、コラーゲンの産生が増え、肌の弾力が保たれることになりますが、逆にゴースト血管になると、線維芽細胞に必要な栄養が運ばれないため、コラーゲンが産生されなくなり、皮膚の弾力もなくなってしまうことになります。
ゴースト血管からの復活は難しい？
毛細血管がゴースト血管になってしまう大きな原因は、運動不足！
運動不足が短期間続いただけでも、毛細血管が減り、逆に、簡単な運動をすることで毛細血管が増えるそうです。
NHKの番組で解説してくれた神戸大学大学院の藤野英己教授によれば、”スクワット”が効果的だそうですが、完全に消えてしまった毛細血管の再生は難しいようです。
湧永薬品のHPでは、ゴースト血管からの再生について、次のように説明しています。
毛細血管は消えてゴースト化しやすい半面、血流を通せばすぐに復活させることが可能です。ただし、血管の形がいったん消えてしまうと、新しく作ることは非常に難しいことがわかっています。
ゴースト血管を予防するには？
ゴースト血管を予防するには、スクワットに限らず、つぎのような生活習慣を心がけることが大事です。
- 睡眠
・睡眠の間に、免疫機能が高まり、細胞が修復することがわかっています。毛細血管も、質のよい睡眠がとれないと修復することができません。 - 運動
・効果的な運動は、第二の心臓と言われる「ふくらはぎ」を鍛えること。ふくらはぎの筋肉は、血流を心臓へ戻すはたらきをしますが、このはたらきが悪いと血流が悪くなり、「下肢静脈瘤」の原因にもなるだけでなく、全身の毛細血管にも影響を与えます。
※このふくらはぎの機能を高めるには、かかとの上げ下げが効果的。すきま時間にやってみてください。 - 食生活
・糖質や脂質の摂り過ぎが、糖化や血流を悪くして、動脈硬化をひきおこすだけでなく、毛細血管が傷ついて血流が悪くなる原因に。抗酸化作用のある食材で、酸化を防ぐのも効果的です。
バランスのよい食事をこころがけ、食べ過ぎや早食いなどにも注意！
抗酸化作用のあるスーパーフルーツ・サジー
抗酸化力のあるスーパーフルーツとして注目されているのが、「サジー」です。
19種類のアミノ酸など200種類以上の栄養素を含んでいて、豊富なビタミンやポリフェノール類が「サジー」の抗酸化力になっています。
スキンケアは、気になりだすとキリがありませんが、肌トラブルなどの自覚症状があらわれると、正常なお肌を取り戻すのがとても難しくなります。
線維芽細胞にはたらく成分を配合した美容ドリンクがありますが、オーガニック成分にこだわる方は、スーパーフルーツ・サジージュースを試してみてはいかがでしょう。
