皮膚には、2種類の幹細胞が存在します。一つは「真皮幹細胞」で、もう一つが「表皮幹細胞」です。
<真皮幹細胞>
真皮にあって、線維芽細胞を生み出します。線維芽細胞は、三大美容成分といわれる「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」を産生する大事な細胞です。
真皮幹細胞は、三大美容成分を作り出す線維芽細胞の産みの親ということになります。
真皮にあって、線維芽細胞を生み出します。線維芽細胞は、三大美容成分といわれる「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」を産生する大事な細胞です。
真皮幹細胞は、三大美容成分を作り出す線維芽細胞の産みの親ということになります。
<表皮幹細胞>
表皮に存在して、表皮角化細胞を産生します。表皮角化細胞は、肌のターンオーバーに重要なはたらきをしています。
表皮に存在して、表皮角化細胞を産生します。表皮角化細胞は、肌のターンオーバーに重要なはたらきをしています。
「真皮幹細胞」「表皮幹細胞」、両方の幹細胞が肌の健康にとても重要なはたらきをしていることがわかりますが、ここでは「真皮幹細胞」と、真皮幹細胞が産み出す「線維芽細胞」について確認していきます。
三大美容成分のうち、とくに重要な役割をはたしているのが「コラーゲン」ですが、コラーゲンを産み出す線維芽細胞の増殖能力は、年齢とともに急激に衰えていくことがわかっています。
※引用:資生堂「コラーゲンチャンネル」
この図を見るとわかりますが、20代後半から線維芽細胞の働きが急激に低下していくことがわかります。70代では、10代と比べて5分の1程度でしょうか。
このことから考えると、線維芽細胞だけでなく真皮幹細の働きをあわせて考えることが、スキンケアに必要ということになりそうです。
『真皮幹細胞』コラーゲンの産みの親の親
人間のカラダの20%はタンパク質でできていますが、そのうち30%が「コラーゲン」です。つまり、カラダ全体の6%がコラーゲンということです。
さらに、そのコラーゲンのうち40%は皮膚にありますから、そのコラーゲンを産生している線維芽細胞のはたらきが、いかに大きいかがわかります。
この線維芽細胞を産み出している「真皮幹細胞」は、いわばコラーゲンの産みの親の親、といういうことになるわけです。
※引用:資生堂「コラーゲンチャンネル」
真皮幹細胞へアプローチできれば、線維芽細胞がどんどん増えて、コラーゲンもたっぷりということになりそうですが、現在のところ、真皮幹細胞へのはたらきを説明した化粧品は一部です。
”真皮幹細胞 化粧品”で検索すると、コラーゲン研究で業界をリードしている「資生堂」、「日本メナード」、ヒト幹細胞培養液コスメで知られる「ディアガイア」などが、トップページに出てきます。
「資生堂」「日本メナード」は、真皮幹細胞についての研究成果を発表していますが、商品の具体的な説明では真皮幹細胞には触れていません。
「ディアガイア」には、ヒト幹細胞培養液が配合されていて、含まれる成分が細胞のレセプターと直接結びつきますから、真皮幹細胞にもはたらきそうです。
しかし、肌の外側からのケアでは、表皮の角質層までしか成分が浸透しないので、理論的には真皮幹細胞まではとどかないことになります。外側からケアする化粧品では、現在のところ真皮層までのはたらきについて説明した商品はありません。
他の化粧品メーカーについても、理論的には同じことになりますが、「表皮幹細胞」にははたらくと考えていいでしょう。
ヒト幹細胞培養液コスメ
ヒト幹細胞培養液は、再生医療や幹細胞の研究から生まれたスキンケアの新素材で、国内での歴史は浅いですが、ブランド数はかなり増えてきました。ヒト組織由来の幹細胞培養液は、コラーゲンやヒアルロン酸などの皮膚組織をサポートするタンパク質、EGFやF
コラーゲンの加齢による減少
コラーゲンは、肌のハリや弾力をつくりだしていて、タンパク質の一つです。肌だけではなく、カルシウムやリンといっしょに骨の構成成分にもなっています。
年齢とともに、線維芽細胞のはたらきが衰えるにつれ、コラーゲンを生み出す力も、下図のように年齢とともに低下していきます。
※引用:資生堂「コラーゲンチャンネル」
まずは線維芽細胞の活性化
線維芽細胞の活性化については、さまざまな成分が見つかっています。
新しい美容成分が発見されても、外側からのケアには限界がありますから、内側からのケアが重要になります。
食品として口から摂取すれば良いと思われますが、「コラーゲン」はフカヒレなどをいくら食べても、そのまま皮膚のコラーゲンになるわけではありません。
一度アミノ酸に分解されてから、線維芽細胞で再合成されることになりますから、線維芽細胞が元気でなければ、高カロリー食材を食べすぎて体脂肪を増やす結果に。
「コラーゲンペプチド」なら線維芽細胞に働く
コラーゲンそのものは、そのまま体内に吸収されませんが、コラーゲンを小さく切り離した「ペプチド」の形では一部が体内に吸収されることがわかっています。
さらに、「ペプチド」の形なら、その一部が線維芽細胞にもはたらいて、コラーゲンの産生をうながすようです。
多くの美容ドリンクが、コラーゲンを配合していますが、その成分表記を見ると、「コラーゲンペプチド」となっているのは、この線維芽細胞へのはたらきを考えてのこと。
資生堂「ザ・コラーゲン」は、このコンセプトで開発された商品として、人気が高い美容ドリンクの一つです。
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