コラーゲンは年齢とともに減少!でも線維芽細胞にしか作れない?

コラーゲン

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コラーゲンは、肌のハリをつくる大事な繊維です。

年齢とともに衰える肌のハリを取り戻すために、減少するコラーゲンを補充するための化粧品やドリンク剤がいろいろ発売されています。

しかし、コラーゲンは、残念ながら外から補充することはできません。また、コラーゲンが豊富な食材を摂ることで、肌のハリが取りもどせると考えている方もいますが、これも直接皮膚へは届きません。

鶏手羽やウナギ、フカヒレなど、コラーゲンが豊富な食材をたくさん食べてもそのまま肌のコラーゲンになるわけではないのです。

食材に含まれるコラーゲンは、すべてが一度アミノ酸に分解されて、肌の真皮層にある線維芽細胞でコラーゲンに再合成されることで、肌のハリをささえています。

つまり、線維芽細胞の活性化が、肌のハリには欠かせないわけです。

年齢とともに衰える線維芽細胞!コラーゲンは減るだけ?

線維芽細胞は、肌の真皮層にあって、コラーゲンだけでなく、エラスチンやヒアルロン酸を作り出して、肌のハリや弾力、そしてうるおいをたもつ働きをしています。

年齢とともに、肌の弾力やハリ・ツヤがなくなってくるのは、この線維芽細胞の働きが衰えてくるためです。

コラーゲンが減少する大きな原因として、次の3つが挙げられます。

  • 加齢
  • 紫外線
  • 乾燥

紫外線以外は、若い方には縁がなさそうですが、コラーゲンは高齢になってから突然減るわけではありませんから、若いころからのケアが欠かせません。

コラーゲンは皮膚だけでなく体をささえる大事な成分

コラーゲンはタンパク質の一種で、体重の約20%あると言われるタンパク質のうち約30%を占めています。さらに、そのうちの40%が皮膚に!

骨や軟骨、内臓などに存在する量と比べると皮膚にあるコラーゲンの量が多いことがわかりますが、なんと、肌の土台となっている真皮層の約70~90%を形成していますから驚きです。

コラーゲンが減少するとどうなる?

線維芽細胞の働きが衰えて、コラーゲンが減ってくると、真皮層の土台の大部分が弱くなりますから、シワやたるみが出てくるのも理解できます。

資生堂のHPで紹介されている「コラーゲンの加齢変化」のグラフ(※Br.J.Dermatol,93,639-643(1975)のデータより作成)によれば、20歳を過ぎると、コラーゲン量は減少を続け、40~50歳では約半分に。

皮膚の真皮層の土台を作っているコラーゲンが半分になれば、シワができるの当然といえるでしょう。

同時に、他の大事な成分であるエラスチンやヒアルロン酸の量も減るわけですから、皮膚は急速に衰えていくことになります。

コラーゲンを減らさない方法はある?

コラーゲンが減少する大きな原因は、さきほど挙げた「加齢」「紫外線」「乾燥」ですが、加齢を除けば日常生活でかなりケアが可能です。

コラーゲン化粧品と呼ばれる商品がありますが、コラーゲンを真皮層に補充できるわけではありません。

コラーゲンで皮膚をカバーすることで、真皮層のコラーゲンが紫外線や乾燥などの外部刺激にさらされて減少するのを防ぐ目的で開発されています。

資生堂でも、コラーゲン配合化粧品を販売していますが、”保湿に優れた成分として働き、うるおいに満ちた肌へと整える役割をします”と説明しています。

つまり、肌の外側からケアするコラーゲン配合化粧品は、肌内部のコラーゲンが減少するのを防ぐ効果が期待できることになります。

線維芽細胞を活性化してコラーゲンを増やすことはできないの?

だれもが望むのが、真皮層の約70~90%を形成するコラーゲンそのものを増やすこと。

コラーゲンを真皮層で作り出せるのは、線維芽細胞だけですから、線維芽細胞が活性化すればコラーゲンが増えることになります。

「線維芽細胞」培養による肌の再生医療

いま、再生医療が注目を集めていますが、肌の線維芽細胞もその一つです。

自分自身の真皮層にある線維芽細胞を増殖培養して、真皮層へ戻すことで、顔のシワやほうれい線、目の下のクマなどを治療する方法です。

自分自身の細胞を使いますから、拒絶反応などの心配はありません。

全国の美容クリニックで施術がおこなわれ、副作用の心配がまったくないわけではありませんが、Y’sサイエンスクリニック広尾のHPには、次のような説明があります。

生着した細胞は異物と違って吸収されたり分解されたりしないため一般的には長持ちします。ただ、同じように加齢現象の影響を受けますので、日常のストレス度合いや生活習慣等で個人差はあります。

米国で1999年までに行われた約1,500症例の臨床研究においては長期フォローの結果72%の有効性が示されている、との説明もあります。

手術の前にためしてみたい美容ドリンク

コラーゲンを配合した美容ドリンクは、いろいろ発売されていますが、さきほど説明したとおり、すべてがアミノ酸に分解されてしまいますので、そのまま肌へとどくわけではありません。

線維芽細胞が働いてくれなけば、無駄になってしまいます。

美容ドリンクのなかには、線維芽細胞に働いて、コラーゲンなどの美容成分を再合成する働きをたすける成分を配合したものがありますので、ご自分の好みや身体に合ったものをさがしてみてください。