「真皮線維芽細胞療法」知っておくべきこと 期間・料金・術後のケア

線維芽細胞とは

肌のハリ・ツヤ、弾力を支える重要な成分が、「コラーゲン「エラスチン」「ヒアルロン酸」ですが、これらの美容成分を作り出すことができるのは、線維芽細胞です。

線維芽細胞は年齢とともに減少しますが、これを増殖して移植する再生医療に、「真皮線維芽細胞療法」があります。

下図は、年齢による線維芽細胞の増殖能力の低下のグラフです。

※引用:資生堂「コラーゲンチャンネル」

40代になると、線維芽細胞がコラーゲンを産生する能力が半減し、三大美容成分が減ることで、肌の調子が悪くなっていきます。

「真皮線維芽細胞療法」再生医療による線維芽細胞の増殖

線維芽細胞を増やすためは、スキンケアコスメやサプリメントなどで、線維芽細胞にはたらく成分を肌に与える方法があります。

しかし、年齢とともにターンオーバーのサイクルが長くなりますから、効果を実感するまでにはそれなりに時間がかかります。

肌の再生医療では、自分自身の細胞を培養・増殖し、ふたたび肌へ再注入します。

「真皮線維芽細胞療法」とは

「真皮線維芽細胞療法」は、自分の耳の裏から「真皮線維芽細胞」を採取して、厚生労働省の許認可を受けた専門施設で培養し、再び気になる部位に移植する治療法です。

「真皮線維芽細胞療法」では、口のなかの粘膜や耳の裏側から採取した米粒大~小豆大の皮膚から線維芽細胞を抽出し、増殖させますが、培地として本人の血液が使われます。

増殖した新しい線維芽細胞を再注入することで、「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」が産生され、シワやたるみなどを根本的に改善する手術です。

手術による改善効果は、個人差はありますが、3~12ヶ月かかるようです。

線維芽細胞を移植した効果は、永久的なものではなく、数年間続きますが、手術そのものは永続的におこなうことができますから、若々しい肌を保つことが可能になります。

採取したときの細胞は、専用施設で保管して、10年後、20年後でも再注入できるので、若いときのほうが有利といえるでしょう。

なお、耳の裏側からの1回の皮膚採取で、5回~20回程度の治療用の線維芽細胞の培養が可能のようです。

また、真皮線維芽細胞療法で使われる細胞は、自分自身のものなので、拒絶反応も無く、肌へのトラブルが起きにくいことも大きなメリットです。

治療期間

「真皮線維芽細胞療法」では、線維芽細胞を培養する期間が必要になるため、東京・Aクリニックでは、皮膚と血液を採取してから再注入(移植)するまで、最短でも5週間後になるようです。

同クリニックでは、1回目の移植は、皮膚の採取から3ヶ月以内におこないますが、定着率を高めるため、さらに2週間後に2回目の移植を受けることを推奨しています。

その後、、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月後・1年~2年毎など、定期的にメンテナンス治療をおこなうようです。

一般的な治療の流れ〔例〕

予約後、カウンセリングを受ける

血液検査をする ※感染症の有無を確認
↓1週間後

皮膚採取・細胞培養
↓5週間後

細胞移植(1回目)
↓1~3週間後

細胞移植(2回目)
ー1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後

検診
↑↓ 1~2年毎
再移植

治療費用

東京・Aクリニックでは、線維芽細胞を増殖させる個数(4,000万個~8,000万個)によって、治療費用が違いますが、1回目の治療費用は、140万円~220万円となっています。

2回目は、80万円~160万円ですから、2回の治療費用を合計すると220万円~380万円かかります。

3回目以降の料金は安くなりますが、その後メンテナンス治療が必要ですから、10年、20年間の総額ではかなりの金額になります。

また、細胞の保管費用も別途かかります。一般的には、月額1万円前後が多いようです。

「真皮線維芽細胞療法」を受ける前に、医師からの説明を受け、同意書への自署捺印が必要ですが、長期的な金銭的負担が発生しますので、しっかり納得したうえで治療を受けることをおすすめします。

「真皮線維芽細胞療法」の副作用

自分自身の皮膚を採取し、麻酔してから移植するわけですから、皮膚の細胞や血液の採取時に皮下出血や神経損傷、また、移植時の麻酔によるアレルギーの可能性もありますが、これらは、通常の手術でも同じです。

考えられるリスクについて、厚生労働省のHP「自家培養線維芽細胞注入に関する説明文書」から、おもなリスクを抜粋要約しました。

  • 術後感染
    ー培養した線維芽細胞は感染に弱いので注意が必要ですが、一般の外科手術でも同じです。感染症を防ぐために、抗生物質が投与されます。
  • 皮下出血
    ー注入操作によって、皮下出血が起きることがあるようですが、約3週間程度で目立たなくなります。
  • 線維芽細胞の吸収
    ー移植した線維芽細胞が感染すると、容易の吸収されてしまいますが、体質などにより定着しないこともあるようです。その場合、一定期間を空けて再び注入します。
  • 皮下の凸凹
    ー皮膚の浅い部分では、表面に凸凹ができる場合があるようです。また、炎症や血だまりができることでも硬くなります。マッサージやステロイドの注射で改善することが多いようです。
  • アレルギーや麻酔のリスク
    ーアレルギーや麻酔のリスク、合併症によるリスクは、一般的な手術や治療でも起きる可能性があります。
  • 治療部位などの発赤・一過性色素沈着など
    ー手術後の赤くなったり腫れたりは、1週間ほどで消えますが、色素沈着は1ヶ月~3ヶ月程度かかります。まれに、数ヶ月~1年ぐらいかかることもあるようです。

細胞移植での心配は、拒絶反応ですが、「真皮線維芽細胞療法」では、自分自身の細胞を使いますので、その心配は限りなく低いと考えていいようです。

治療後の日常のメンテナンスが重要

「真皮線維芽細胞療法」を受けたあと、なんのケアも要らないわけではありません。

医師からも、その後のスキンケア、生活習慣(紫外線暴露、喫煙、過度なダイエット等のストレス)等により影響を受ける旨、説明を受けるはずです。

また、良好な効果を得るためには、紫外線予防・保湿等の適切なスキンケアが重要としています。

「真皮線維芽細胞療法」後のケア 美容ドリンクは不要?

「真皮線維芽細胞療法」を受ければ、数か月後には線維芽細胞の効果を感じることができると思いますが、ただし、治療するのは部分的です。

このサイトでは、線維芽細胞にはたらく成分を配合した美容ドリンクを紹介していますが、たしかに「真皮線維芽細胞療法」より体感できるまでには時間がかかります。

しかし、美容ドリンクの場合、線維芽細胞にとどく成分量が少ないとしても、継続的な摂取により、個人差はあるでしょうけど、やがてその結果を体感できるようになるでしょう。

また、「真皮線維芽細胞療法」後、紫外線予防や保湿などのケアが必要ですから、サプリや基礎化粧品でのスキンケアが重要になるはずです。

線維芽細胞にはたらく成分にはいろいろあり、各メーカーが独自に配合成分を考えて開発しています。ぜひ、このサイトを参考にして、あまり遅くならないうちに試していただきたいと思います。

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