線維芽細胞には、三大美容成分「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」を作り出す働きがありますが、年齢とともに線維芽細胞の働きは衰えていきます。
数量的には40歳ぐらいまでピークですが、線維芽細胞の増殖能力は生まれたときから年齢とともにどんどん衰えていきますから、20歳だからといっても下降線であることに変わりがありません。
コラーゲンについて長年研究をおこなっている資生堂が、線維芽細胞の増殖能力について、年齢によって低下していく推移をあらわしたグラフがこちらです。
※引用元:資生堂コラーゲンチャンネル
興味深いレポートなので参考になりますが、40歳ごろを過ぎれば、線維芽細胞の数も機能も減衰していくわけですから、スキンケアに関心があるアラサー、アラフォー世代にとってはショッキングかもしれません。
線維芽細胞を増やすにはどうする?
線維芽細胞は、皮膚の真皮層にある「真皮幹細胞」から分化してつくられます。
真皮幹細胞の分化については、資生堂が作成したマトリョーシカにたとえたこちらの動画がわかりやすいと思います。
資生堂がコラーゲンの研究を続けているのは、コラーゲンが人間のカラダの組織で重要な役割を果たしていて、なんとコラーゲンの40%が皮膚にあるからです。
美しい皮膚を保つためには、”コラーゲンを無視しては語れない” ということになります。
この皮膚の構造そのものやハリ・弾力の元になるコラーゲンは、線維芽細胞だけがつくりだすことができますから、根本的なスキンケアは線維芽細胞を無視して語ることはできません。
線維芽細胞の活性化 FGF
線維芽細胞は、真皮層にある真皮幹細胞が分裂し、そこから分化して作られますから、真皮幹細胞の増殖をうながすことで、線維芽細胞の数も増えることになります。
FGF(Fibroblast growth factors)は、線維芽細胞増殖因子で、その名の通り、線維芽細胞の増殖をうながすはたらきがあります。
その結果として、線維芽細胞が三大美容成分と言われる「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」を産生して、皮膚のハリ・ツヤ・弾力をささえてくれるわけです。
FGFそのものを注入する治療法は、厚生労働省から認可を受けた美容クリニックで施術されていますが、じつは、FGFはヒト幹細胞培養液にも含まれています。
『ヒト幹細胞培養液』を配合したコスメ
『ヒト幹細胞コスメ』という言葉をきいたことがある方も多いと思います。
ヒト幹細胞コスメといっても、幹細胞そのものが含まれているわけではなく、幹細胞を培養するときに使われる「幹細胞培養液」を配合しています。
幹細胞を培養する過程で、細胞の増殖に必要な栄養素だけでなく、FGFをはじめ、幹細胞からさまざまなグロースファクター・サイトカインなどが放出されるので、医療分野でも幹細胞培養液の活用が期待されています。
ヒト幹細胞培養液を配合したコスメは、日本ではまだこれからですが、アメリカや韓国ではとても大きな美容市場になっていて、その人気がうかがえます。
ヒト幹細胞培養液に含まれるサイトカインは、人間の細胞のレセプター(受容体)に直接はたらきかけることができるので、その効果が期待されるわけです。
このはたらきは、植物性の幹細胞培養液にはありません。
線維芽細胞を活性化する
線維芽細胞の増殖についてお話しましたが、年齢とともに線維芽細胞のはたらきそのものが大きく衰えていくことを忘れるわけにはいきません。
40歳ごろまでは、線維芽細胞の数が維持されたとしても、線維芽細胞のはたらきはどんどん減衰していくからです。
線維芽細胞を活性化する成分にはいろいろあり、化粧品メーカーでは、他の美容成分との配合などにより独自に開発しています。
線維芽細胞にはたらくには体の内側から
線維芽細胞は、皮膚の真皮層にありますから、外側からのケアでは十分ではありません。
通常のスキンケアコスメでは、美容成分が角質層の奥まではとどいても、真皮層まではとどきません。線維芽細胞を活性化するためには、体の内側からのケアが大事と言われるのはそのためです。
美容ドリンクのなかには、独特のクセがあるものも多いですが、最近の美容ドリンクはかなり飲みやすくなっています。
このサイトでは、線維芽細胞にはたらく美容ドリンクのなかでも評判の良いものを調べて紹介しています。
飲み心地など、自分に合う美容ドリンクを見つけていただければうれしいです。