線維芽細胞とは?三大美容成分をつくる細胞

ザ・コラーゲン

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「線維芽細胞」と聞いてピンときた人は、お肌のケアに敏感な人です。

あまりくわしく知らないという人は、この記事を読んで、正しいスキンケアを知ってほしいと思います。

お肌の三大美容成分「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」は、皮膚の弾力やハリ・ツヤなどをささえていることはよく知られています。

この肌の美容に必須の三大成分を作り出しているのが、この「線維芽細胞」です。

コラーゲンは線維芽細胞にしか作れない

人間のカラダの20%はタンパク質ですが、そのうち30%が「コラーゲン」です。皮膚には、なんとコラーゲンの40%が存在して、肌のハリや弾力をささえていることになります。


※引用:資生堂「コラーゲンチャンネル」

女性の肌質を左右する大事なコラーゲンですから、コラーゲンたっぷりな食事で補いたいという気持ちはよくわかります。

でも、残念ながら、食事で摂ったコラーゲンがそのままお肌のコラーゲンとして働くわけではありません。

一度、アミノ酸に分解されて体内に吸収されてから、皮膚にある「線維芽細胞」でコラーゲンに再合成されます。つまり、線維芽細胞が再合成してくれなければ、肌のハリや弾力は維持できないわけです。

コラーゲンたっぷりの食材はカロリーたっぷりですから、スキンケアを考えた食事の代償が体重増加、なんてことにもなりかねません。

カロリーたっぷりのコラーゲン食材

コラーゲンが豊富な食材として、鶏の皮、ウナギ、フカヒレ、牛スジなどがよく知られていますが、これらの食材の100g当たりのカロリーは、次の通りです。

鶏の皮 :497kcal
ウナギ :293kcal
フカヒレ:342kcal
牛スジ :155kcal

美味しい食材ばかりですし、他の栄養素も豊富ですから悪いわけじゃありませんが、スキンケアが目的で食べている方には、あまりおすすめできません。

食材のコラーゲン全部がとどかないわけじゃない

食材から摂ったコラーゲンは、一度アミノ酸に分解されるとお話しました。

しかし、一部はコラーゲンペプチドの形で体内に吸収されることがわかっています。でもペプチドとなって吸収されるのはごくわずか。食材としての摂取が、摂取カロリーを考えるととても効率がよくないのは確かです。

線維芽細胞にはたらく「コラーゲンペプチド」

ペプチドとは、コラーゲンの分子が小さく切り離されたものです。

美容ドリンクとしてよく知られる「コラーゲンドリンク」には、コラーゲンそのものが配合されているのではなく、「コラーゲンペプチド」が配合されています。

人気の美容ドリンク・資生堂『ザ・コラーゲン』に配合されているのも、もちろん「コラーゲンペプチド」です。

この「コラーゲンペプチド」は、線維芽細胞にはたらき、コラーゲンの産生をうながします。

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年齢とともに働きが衰える「線維芽細胞」

線維芽細胞は、年齢とともにその働きが衰えていくことがわかっています。線維芽細胞が衰えると、コラーゲンの産生が減少していきますが、その年齢による変化が下のグラフです。

コラーゲン量の経年変化・資生堂※引用元:資生堂「コラーゲンチャンネル」

年齢とともに、コラーゲン量が減少していく傾向がわかりますが、よく見ると、60代でも、20代、30代と変わらない人も。

かならずしも、年齢でコラーゲンの産生が衰えていくわけではなさそうです。若いときからのスキンケアの結果でしょうか。

更年期になると、肌の弾力やハリ・ツヤが急速に衰えていきますが、これには女性ホルモンが大きく関係しています。

実は、女性ホルモンの産生には、線維芽細胞が関わっていることが明らかになっています。

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線維芽細胞の増殖能力

線維芽細胞の増殖能力は、年齢とともに急激に減少していきます。下図が、年齢による増殖能力の変化です。

線維芽細胞・増殖能力の低下・ザコラーゲンリッチリッチ※引用元:資生堂「コラーゲンチャンネル」

コラーゲンの産生能力の衰えに加えて、線維芽細胞の産生能力の数そのものが減っていくわけですから、若いときからの継続的なスキンケアがとても大事なことがわかります。

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線維芽細胞に届かない美容成分

スキンケアのアイテムを選ぶときは、商品説明のなかに「線維芽細胞」の文字を見ることはほとんどないと思います。理由は、肌の外側からのケアでは、美容成分が「線維芽細胞」までとどかないからです。

こちらが、皮膚の構造図です。

資生堂・ザ・コラーゲン・皮膚の構造※引用元:資生堂「コラーゲンチャンネル」

線維芽細胞は、皮膚の真皮層と言って、角質層がある表皮よりさらに奥(深いところ)にありますから、外側からでは美容成分が浸透していかないわけです。

線維芽細胞のケアはカラダの内側から

三大美容成分「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」を作ることができるのは線維芽細胞だけですから、船外細胞を活性化することがスキンケアのポイントになります。

お肌の外側からのケアは、とても大事ですが、美容成分がとどくのは表皮の角質層まで、とされています。

真皮層にある「線維芽細胞」には、体の内側からのケアが効果的ということになります。

美容ドリンクの代表的なものとして、コラーゲンドリンクがありますが、かつての商品はコラーゲン独特のニオイや食感があって、不評でした。

しかし、最近のコラーゲンドリンクは、メーカーの努力によって、かなり飲みやすいものが開発されていますので、ぜひ試してみてください。

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