肌の乾燥は20歳代から!NMF(天然保湿因子)とは?

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年齢とともに、肌が乾燥してくすんだようになっていきますが、その原因の一つが、角質層の保湿因子(NMF)の減少です。

NMFとは、Natural Moisturizing Factorの略語で、天然保湿因子のこと。水の分子と結合しやすく、いったん水の分子と結合すると、蒸発しにくい水(結合水)になる性質があります。

NMFは表皮の一番外側の角質層にあって、肌にうるおいを与えるだけでなく、水分を保持することで外部からの刺激に対して皮膚の内部を守っています。

NMFの成分について

<NMFの成分>
NMFは、アミノ酸類、ミネラル塩類、尿素などの低分子のことで、その組成はつぎのようになっています。
※参考:ティモティア化粧品HP
【NMFの組成】
遊離アミノ酸         40%
ピロリドンカルボン酸(PCA)12%
乳酸塩            12%
尿素              7%
ミネラル類          19%
その他            10%
【NMF内の遊離アミノ酸の組成】
セリン             30%
グリシン            18%
アラニン             9%
スレオニン            7%
アスパラギン酸          5%
その他             31%

NMFが減少すると、肌の水分量が減って乾燥肌になりやすく、肌の表面の角質層が硬くなって、皮膚の表面がカサついたり、くすんだように見えてしまいます。

20歳代後半から減少するNMF

角質層にあるNMFの量は、20~25歳を過ぎると減少していきます。20歳代後半になると、肌にうるおいが感じられなくなりくすんで見えるのは、NMFの減少が大きく影響しています。

さらに年齢とともに、角質層が垢となって剥がれ落ちるまでのターンオーバーのサイクルが長くなりますから、NMFの減少とあわせて、肌の乾燥はさらに進むことになります。

肌の水分量

角質層が保持できる水分量は、最大でも30%程度と言われます。33%という専門医もいますが、20%以上であれば健康な肌といえます。

表皮の構造は、一番下から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」と、4層になっています。

この表皮の水分量は、表皮の細胞が基底層で作られたあと、最終的に角質層にたどりつくまでの間に、少しづつ変化していきます。

水分量は、中間層で70%程度ありますが、基底層と角質層では水分量が少ないのが特徴です。

角質層の水分量は、いちばん外側がもっとも低く、内部へいくにつれて徐々に水分量が上がっていきます。

高齢者の場合、ターンオーバーのサイクルが長くなり、角質層が厚くなります。さらにNMFも減少していますから、肌の水分量が少なく、カサカサになってしまいます。

さらに、水分補給をしたくても、角質層が厚くなっているので、水分が内部へ浸透しにくいことも乾燥がさらに進む原因に。

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皮膚の角質細胞には、NMF(natural moisturizing factor・天然保湿因子)とよばれる保湿成分があり、お肌のうるおいを保つ重要なはたらきをしています。 NMFが減少すると、お肌の水分が失われるため乾燥肌になりやすく、カ

保湿に欠かせない皮脂の分泌

皮脂には、脂っぽくなってベタついたり、汚れやすく、ニキビができやすいなど、あまり良いイメージを持っていない方も多いと思います。

しかし洗いすぎなどで、皮脂が少なくなると、肌が乾燥しカサついて、肌を痛めてしまいます。

皮脂には角質層の水分を逃がさない役割があり、蒸発しにくいはずのNMFと結合した水(結合水)でさえ、皮脂が無ければ蒸発してしまうのです。

NMFには、水分をとり入れる働きがありますから、入浴時には肌に潤いを感じることができます。しかし、身体を洗うときに皮脂を落としすぎると、NMFがとりこんだ水分も蒸発してしまいます。

入浴後、できるだけ早めに保湿クリームでスキンケアしたほうが良いと言われるのは、入浴前より水分が蒸発しやすくなってしまうからなんですね。

NMFを守るための皮脂も20代後半から減少!

NMFを守る大切な皮脂は、年齢とともに減少していきますが、女性の場合、20歳代後半から減少していきます。

角質層の水分量は、NMFだけでなく皮脂な

男性は50歳代から皮脂が減少すると言われますから、女性のほうがかなり若いうちから肌の乾燥に悩まされやすいということになります。

女性の場合、中高年になってから肌トラブルに悩まされないためには、20歳代後半から正しいスキンケアを心がける必要がありそうです。

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皮膚の3層構造

皮膚は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっていて、肌の弾力やハリ、ツヤは、この3層構造から生みだされます。

なかでも、一番重要なのが「真皮」、真皮層とも呼ばれます。この真皮層にある「線維芽細胞」が、コーラゲン、ヒアルロン酸、エラスチンを産生しているからです。

しかし、肌の外側からのケアでは、保湿クリームや美容液などの美容成分が、その下の真皮層まではとどかないとされています。

表皮へ栄養をわたす「基底膜」

表皮と真皮の間には「基底膜」があり、この基底膜には、血管を通じて真皮層へ運ばれた栄養素を、表皮側へ渡す重要な役割があります。

一般的には、表皮から真皮層へは栄養が届かないとされていますが、基底層には表皮側の栄養を真皮層へ渡すはたらきもあるようです。

真皮層にある線維芽細胞の活性が悪ければ、表皮側へも栄養が十分届けられなくなります。

線維芽細胞を内側から活性化

真皮層には毛細血管が張りめぐらされていて、腸から吸収された栄養を線維芽細胞に運んでいます。

スキンケアは”体の内側から”、と言われますが、毛細血管が”ゴースト血管”になると、十分な栄養を線維芽細胞にとどけることができなくなります。

同じ栄養成分、美容ドリンクやサプリメントを飲んでも、口コミと同じように実感できないのは、もしかしたら毛細血管が衰えているからかもしれません。

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まとめ

NMFの成分は、その半分以上が遊離アミノ酸とアミノ酸由来の成分でできています。

食品やサプリメントなどによるアミノ酸の摂取が、すぐにお肌の調子に反映するわけではありません。

しかし、線維芽細胞や基底膜の働きを考えると、バランスの良い栄養摂取によって、やがて肌質の違いになってあらわれることは容易に想像がつくと思います。

もしサプリメントに抵抗がある方は、19種類ものアミノ酸が含まれているサジージュースを試してみてはいかがでしょう。

案外、コスパです。

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