シワやたるみの原因は、加齢によるものだけではありません。
その一つが、「活性酸素」。
活性酸素は、細菌やウィルスからカラダを守る免疫力となりますが、酸化力がとても強いため、増え過ぎると細胞や遺伝子がダメージを受けて”老化の原因”に。
活性酸素とは
呼吸によってとりこんだ酸素は、食事で摂った栄養素を燃やしてエネルギーを作り出しますが、この過程で、酸素の一部が変化して「活性酸素」になります。
活性酸素がやっかいなのは、活性酸素そのものが不安定な状態にあるため、増え過ぎると正常な細胞まで攻撃してしまうこと。
皮脂が酸化した「過酸化脂質」は、毛穴の周りを刺激してお肌の表面の角質層を厚くするため、毛穴がつまりニキビができる原因になります。
活性酸素には、一般的に4種類あり、その強い順から並べると次のようになります。
・ハイドロキシラジカル
・一重項酸素
・過酸化水素
・スーパーオキサイドラジカル
活性酸素を発生するさまざまな原因
活性酸素の発生には、通常の呼吸以外にも、つぎのようなものが原因になると考えられられます。
老化を早める活性酸素
体内には、活性酸素を分解する酵素であるSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)や補酵素があり、活性酸素が過剰につくられるのを抑えています。
しかし、年齢とともに酵素の量が減っていくので、抗酸化力が衰え、シワやたるみが増えていくわけです。
シワやたるみが目立たなくても、30代からは酵素の量が減っていきますから、そのまま放置していれば、老化がどんどん加速していきます。
手遅れになる前に、抗酸化成分を配合した化粧品やサプリメントを活用することがお肌のケアが必要であることは言うまでもありません。
また、活性酸素は、つぎのような病気とも関係していると言われていますので、注意が必要です。
抗酸化作用のある成分
<ビタミン類>
抗酸化作用があり、活性酸素を除去してくれるビタミンです。
- ビタミンA(β-カロテン)
・活性酸素の発生を抑え、取り除く働きがあります。
・うなぎ、レバー、銀ダラ、かぼちゃ、人参、モロヘイヤ、春菊、ほうれん草、小松菜など - ビタミンC
・活性酸素を消去する抗酸化能があります。
・ブロッコリー、カリフラワー、レモン、サツマイモ、キウイ、赤ピーマン、いちご、オレンジなど - ビタミンE
・抗酸化作用のほか、細胞内に過酸化脂質が作られるの抑えます。
・アーモンド、落花生、ヘーゼルナッツ、かぼちゃ、モロヘイヤ、うなぎ、ニジマスなど
<ミネラル>
抗酸化作用があり、活性酸素を除去してくれるミネラルです。
- 亜鉛
・SODの主成分で、細胞の新生を促進します。
・牡蠣、牛肉、豚肉、うなぎ、アワビ、卵、チーズ、納豆、いわしの丸干し など - 銅
・SODの活性を促進します。
・ココア、カシューナッツ、ゴマ、きな粉、納豆、牛レバー、シャコ、ホタルイカ、イイダコ、サクラエビ、牡蠣 など - セレン
・過酸化脂質を分解して、無害化します。
・マグロ、うるめイワシ、ワカサギ、ホタテ貝、しらす干し、いわしの丸干し、長ネギ、玉ねぎ、トマト など - マンガン
・SODの材料として。細胞の酸化を防ぎます。
・抹茶、ヘーゼルナッツ、栗、アーモンド、干し柿、ライ麦、玄米、そば、松の実、生姜 など
抗酸化力のある成分には、ここで紹介したビタミンやミネラルの他にも、ポリフェノールやフラボノイド、女性ホルモンや尿酸などがあります。
抗酸化成分 MACRO-antioxidants(マクロアンチオ キシダント)について
MACRO-antioxidants(マクロアンチオキシダンツ)は、抗酸化マクロ分子のことです。
日本ではあまり知られていない成分ですが、スペイン最大の研究機関CSICが認めた 驚異の抗酸化成分だそうです。
MACRO-antioxidants(マクロアンチオキシダンツ)には、食物繊維と結合して、水に溶けない性質があるため、摂取後6~8時間ほど体の中に留まると言われます。
この特性によって、MACRO-antioxidants(マクロアンチオキシダンツ)は、長く体内にとどまってその抗酸化作用が働くようです。
MACRO-antioxidants(マクロアンチオキシダンツ)を配合した美容ドリンクが、日本に上陸しました。
オレンジとざくろの皮からつくられたMACRO-antioxidants(マクロアンチオキシダンツ)が配合されているそうですが、年齢肌を感じている方にとっては、試してみたい美容ドリンクといえるでしょう。